2019/11
今年もお店の近くの西荻南児童公園のイルミネーションを担当させていただきました。

6年目となった今年は、いつもメインとして使っている、ソメイヨシノとケヤキの低い横枝が剪定されていて、限られた予算では高所作業車やイントレなどは使えず、ということで、低木を中心とした演出になりました。

暖かかった秋のおかげで、いつもこの時期は葉が落ちている、モミジも紅葉が終わりきらないくらいでした。
毎年同じ時期に同じ木を何年も見ていると、機構の具合が見て取れるようです。

今回、ポスターデザインを貼り絵の作品を得意とする西荻に住むチャンキー松本さんにお願いしました。

おじさんの絵がありますが、これは、6年前にイルミネーションの撤収が終わってしばらくたったある日、お店を閉めて夜作業していた時に、やってきた近所の名前も知らないおじさんが、

「君、あそこの公園のイルミネーションをやってくれたんだよね?あれさあ、すごくよかったよ。毎日電車に乗っての帰り道に通るんだけど、ああ、キレイだなーって、時々立ち止まって見て、癒やされてたよ。ありがとう」と言ってくださったことがすごく嬉しかった、というお話をチャンキーさんと製作前の打ち合わせで話していたのを反映していただいたようです。

実際、初年度のイルミネーションの設置の時は、設営中も、たくさんの近所の方が、
「えっ?イルミネーションやるの?楽しみにしてます」
「この公園は昔コンビニができるはずだったんだけど、児童館の前にコンビニってよくないっていうんで署名をたくさん集めて、杉並区に提出して公園にしてもらったんだ。そんな公園をあったかく光らせてくれるのはありがたい」
など、たくさんの人にお声をかけていただいて、いろんな見知らぬ人に「寒いでしょう?」なんて、お菓子やコーヒーなどの差し入れをいただきました。

こういった初年度のあたたかい一連の経験は、キャンドルで始めた自分のキャリアと並行してイルミネーションなどの電飾での製作をすることに自信を持たせてくれました。

6年目となった今年も、やっぱり夜、店を閉めてコツコツ作業をしていると、見知らぬ人が半開きのシャッターをくぐってガラスのドアをちょこっと開けて、「公園めっちゃキレイです!最高です!」って。

こう言ってくださる人がいるので、これはやはり、嬉しいものです。

「いろんなイルミネーションを見てるけど、ここのが一番好き!」
って言ってくださる人もいて、
私個人的には表参道のイルミネーションが一番好きなので、そんな、規模的にも小さいし、言い過ぎですよ、とも思うのですが、
駅から商店街を歩いてきてしばらく、いきなり小さい公園に、ポッとあたたかい光を放っている、というその流れがちょうどいいから、皆さんに気に入っていただいているのかもしれません。

ともあれ、こういう言葉を聞くと、また期待に応えねばと、寒さも気にならず、また頑張れます。

ありがとうございます。